「月刊愛石」とは

昭和58年(1983)8月、月刊「愛石の友」が創刊されました。以下は、創刊号のご挨拶です。

月刊愛石の友 1983年創刊号《石は大自然から私どもにおくられたすばらしい贈りものである。その形態、紋様、色調、さらに質の変化など、どれをとっても、とうてい人工ではつくり得ない。それはまさに「造化の妙」であり、驚きでもある。このような石に親しみ、石を趣味にもてるということは、えらばれた私どもの幸せというべきであろう。
 機械文明の急速な進歩と社会構造の多様化、複雑化とは、とかく私どもに人間らしい心を失わせた。こうした現代にあって、私どもに心の安らぎを与えてくれるものは石である。
 石はそれ自体、冷たい無機物であり沈黙の存在であるが、安らぎを求める心にとって、それはあたたかい母性ともなり、そして、語りかけ、慰めてくれる親しい友ともなる。かく思えば、石を愛する人々が多いのも、理由のないことではあるまい。
月刊愛石 2006年8月号 かつて、愛石趣味界に爆発的なブームがおこったことがあった。しかし、当然のことながらまもなくブームは鎮静し、今日では、真実、石が好きでやめられない人々がこの世界を形成している。『愛石の友』はこうした人々の趣味の友となるべく創刊された。石の楽しみをよりいっそう深め、人々の交流をうながし、各地の情報を迅速にお知らせすることを使命としたい。(後略)》

以後、二十数年の時を重ねて、平成18年(2006)8月号よりB5からA4に体裁を変え、オールカラーに誌面刷新をすると共に月刊「愛石」と改題をし、現在に至っています。